Special Report

第2回REDD+オフィシャル特派員 高橋美佐紀さんの
COP23
(inドイツ・ボン)
参加記

文・写真:第2回REDD+オフィシャル特派員 
高橋美佐紀

みなさん、Bula(ブラ)!

これは今回の会議の議長国である、フィジーのあいさつです。 11月6日~17日に開催された「COP23」へ、所属環境団体の派遣者として参加してきました♪

そもそも"COP"ってなに?

気候変動に取組むためにつくられた「国連気候変動枠組条約 (UNFCCC: The United Nations Framework Convention on Climate Change)」のもとに設置されている、環境に関する国際会議のことです。1995年以降、毎年開催されています。今年は南太平洋のフィジーが小島嶼国として初めて議長を務め、今まさに気候変動の被害に直面している人々の声が色濃く反映された会議となりました。

私の参加目的

1.「森林を軸に、環境問題の解決に貢献すること」が私の夢であり、これから現場で活動していく前に、国際政策が定められる場、いわゆるハイレベルポリティックスを知っておきたい!

2. 活動を活発にしている海外のユースから刺激を受けたい!

この2点を達成することを目的としました。

現地での活動

1. 交渉を追う(ネゴシエーション・トラッキング)

第2回REDD+オフィシャル特派員に選んでいただいてからREDD+のことを詳しく学ぶようになり、「気候変動対策と森林保全を結ぶ」という点で、私にどストライクのテーマであることが分りました。

COPでは、REDD+を扱っている会議(SBI)を傍聴しました。資金調達のメカニズムを巡って、日本やノルウェー、ブラジル、ドミニカなど様々な国が意見を表明し、「REDD+におけるガバナンスのあり方」「REDD+実施の協働方法」「資金のギャップ・制約」について活発な議論が行われていました。たくさんの会議が同時並行しており、一つのトピックを追うのでも非常に難しい!というのが正直なところです。1時間という限られた会議の中で、どのタイミングで自国の主張をいうのか、折り合いをつけるのか、それぞれの国の立場を頭に入れ、戦略までわかるようになるにはまだまだ勉強不足でした。

2. 森林関連イベントへの参加

会議と並行して、会場では毎日様々なサイドイベントが開催されていました。森林関連のイベントでは、「先住民族」や「ジェンダー」をメインに扱っているものが非常に多く、主催者としては「アマゾン地域の先住民族( COICA: Coordinator of Indigenous Organizations of the Amazon River Basin)」「国連機関(UN-REDD)」「環境NGO」「国際研究機関(ICRAF, CIFOR等)」「JICA×他団体」などがいました。

COP開催期間は「Ocean Day(海洋デイ)」「Young and Future Generations Day(若者デイ)」など毎日テーマが定められており、それぞれのイベントが活発になります。もちろん「Forest Day」もありました!!ゲストスピーカーにはインドネシアの環境大臣も来ていたりと、森女の私にはワクワクが収まらない1日でした♪

3.青年環境NGO Climate Youth Japan(以下CYJ)としての活動

私はCYJに所属し、COP23派遣事業統括という形でこの派遣に関わりました。(CYJはユースの2010年に設立され、「持続可能で衡平な社会を実現」すべく、COP16から派遣の開始、関係省庁との意見交換会の実施やユース向けのワークショップの開催などを通じて、気候変動問題への関心の向上やユースのプレゼンスを高める活動を行っています。)

ジャパン・パビリオンでの発表

サステナリンピックをはじめとした日本ユースのアクション
〜若者の参画を問う〜

昨年CYJは、2020年の東京五輪を持続可能なものにするため、Sustainable×Olympics="Sustainalympics"事業部を立ち上げ、現在ユース他団体と共同でサスパラムーブメントを全国に巻き起こしています。この熱を海外にも伝える貴重な機会をいただきました。

ユースはできる!!

海外ユースの活動へ実際に参加してみて思ったことは、彼らが「"ユースとしての責任"を全うしていること」、そして「"ユースの社会を変える力"を信じている」ということでした。

アクション紹介(1) #STEPUP2018

現在掲げられている各国の温室効果ガス排出削減目標ではパリ協定の1.5℃目標を達成できません。今後気候変動の影響を最も受けるユースと将来世代から、野心的な目標に向けてSTEP UPすることを訴えています。交渉が行われているブラゾーンで行い、通りかかる交渉団・記者などへ、「ユースは気候変動の被害を受ける当事者であり、野心的な目標を求めていることを知ってもらう」「誰のために交渉しているのかを覚えておいてもらう」ためのアクションです。

アクション紹介(2)The Seas are Rising So are We

これまでのビジネスだとゲームオーバーだと訴えました。各自が身体に巻きつけているテープは海面上昇とともに人や町が消失していくことを体現しています。COP23からOcean Pathway Partnership が始まりました。これはREDD+と考え方が似ていて、気候変動を海に繋げて考え、海を守る活動も国の排出削減目標(NDC)に入れようとしている国の集まりのことです。このパートナーシップへの賛同者を増やすためのアクションです。

まとめ

今まではCOPといった国際会議はとても遠い世界だと思っていましたし、まさか自分が参加できるなんて思ってもみませんでした。しかし今回参加し、海外ユースをはじめとする様々なアクターたちと交流させていただく中で、私たちユースはむしろ、「私たちの未来を決めるハイレベルポリティックス」へ積極的に関わっていかなければならないのだと強く実感しました。専門知識のないユースがなぜ関わる必要があるのか?という議論がありますが、「目先の利益にとらわれず、地球益を考える長期的な視点」で議論をしてもらうために、そして「誰のための・何のための会議なのか」を常に意識してもらうために、ユースはそのリマインダーとして参加する意義があると思います。

一方で、日本のユースの方には、「こんなことできるのは限られたユースのみ」なんて思われた方もいるかもしれませんが、私は本当に"普通"の学生です笑 ただ、「森林破壊の犠牲になっている動物の無残な姿を見るのが耐えられない、それに自分が間接的に関わっていることが許せない」ため、何かできないかとひたすら突っ走ってきて、活動をしていく中で出会うエネルギッシュな人につながり・つなげていただき、今に至ります。

"Be the change that you wish to see in the world -Mahatma Gandh”
(あなたが見たい世の中の変化に、あなた自身がなりなさい -マハトマ・ガンジー)

ユースの持つ力を信じて、一緒によりよい未来をつくっていきましょう! 最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

オマケ

#ドイツ #プレッツェル

#フィジー フィジーの方々と(@フィジーパビリオン)

#COP23

#Earth

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